人間の思い上がりと驕り

※驕り(おごり)とは 勢いにまかせて行動すること。得意になっていばること。
わがままなふるまい。思いあがり。

みんなの願い 週刊ストーリーランド

1999年に俳優の西村雅彦さんと笛吹雅子アナの進行による
「週刊ストーリーランド」という番組が放送されていました。
視聴者から面白い話を募集しアニメーション化したもので
ホラー・オカルトものや、探偵、恋愛、感動ものなど多岐に渡りました。
その作品の中に「みんなの願い」というお話があります。

ある日大国の大統領のもとにエジプトで発掘調査をしていた考古学者チームから
不思議なメッセージが刻まれている石板を発掘したとの報告が届きます。
その石板は科学者の分析によって解読され、地球のいたるところで起こる異変とともに
「みんなの願いをかなえる」という予言である事が判明。
信じる信じないの賛否両論が起こる中、実際に地球に異変が起こり
やがて地球上の全生物に対して宇宙の創造主からメッセージが届きます。

「みんなの願いをひとつだけ叶えよう」 というものです。

その声は耳に聞こえるものではなく、すべての生物が理解出来るよう
テレパシーのように心に直接呼びかけてきます。

この後世界は大混乱。
願い事がまとまらず紛争まで起こります。
やれセクハラ撲滅だ、いじめを無くせ、経済だ、病気消滅だ、核兵器を無くせだと
一向にまとまらない願いに頭を痛めた大統領が出した結論は
「願いはいらない」というもの。
願いなどいらない平和な世の中であれば良いと歓喜に震える人々。

そして願い事を創造主へ伝える日

全世界の人々が祈りました。
「願いはいらない」心をひとつにして祈りました。ところが・・・

よかった。願いはいらないという我々の願いは聞き届けられた。
大統領大満足でしたがその喜びも束の間。

「みんなの願いの中で圧倒的に多かったものを叶える」

へ? か‥か‥叶える?

願いはいらないってお願いしたのですけど???

全世界をまとめて人類の願いが創造主に届いたものとばかリ思っていた大統領。
これはまさに寝耳に水です。

創造主の言葉に疑問符をつける隙も与えられず人類は地上から消え去りました。
人間は大きな間違いをしていたのです。

「みんな」とは人間だけではなく
鳥、魚、動物、昆虫…生あるものすべてが「みんな」だった。
万物の霊長として地上に君臨する人類は環境を汚し、不要な殺生をして動物を支配し
地上の生物に悪影響を与えていた為に、人間以外の生物たちは
「地球を汚した人間を消してほしい」と願った訳です。

人間が野生動物の生息地を破壊せず安住の地を残してさえやれば共存出来
動物が人里に下りて来ることも人間を襲う事もありません。
食べ物や安住の住処がなくなって人里に下りて来るのです。

日本列島を襲う天災人災事件事故に歯止めがかけられない今
私たち人間は大きな勘違いをして思い上がっていることに
一刻も早く気付き襟を正さなければならないのかもしれません。

人間の思い上がり…そして動物の襲来

ガラスの仮面で有名な美内すずえさんの作品の中に
「金色の闇が見ている」という怖いお話があります。

ネズミの大量発生に困ったある町のお偉方が人間の都合で猫を増やし
その結果、今度は増えすぎた猫に人間が襲われるという展開です。

怖いお話ですが人間の思い上がりと傲慢さを思う時
決して猫が悪いのではないという事がわかります。
この作品を読んで「人間は悪くない。猫が悪い」
もしそうお考えの方がいらっしゃるとしたら、それはとても悲しい事です。
事の発端は人間にあります。ネズミの駆除に困って猫を増やしたなら
それなりの管理をすれば良かっただけの話です。
猫を飼ってそのまま放置すれば妊娠出産は避けられず
どんどんその数は増えてしまう事はわかっていたはずで
町のお偉方はただ猫を増やしてネズミを駆除出来ればいいとしか考えていなかった。
適切に対応していれば悲劇は起こらなかったのです。
安易に猫を増やせばいいという判断も誤りです。
主人公の弟や恋の相手が思慮深い人間だった事が救いです。
弟の優しさで最後は猫も人間もそれぞれ住むべき場所に落ち着けたのですから。

猫の管理は一般家庭でも大事です。

メス猫は個体差はあるものの一度の妊娠で3~5匹ほど出産し
一生に何度も繰り返す為数は膨大です。
去勢や避妊に否定的な意見もありますが、何もせず放置すれば
結果として野良猫の道を辿り、漏れなくウイルスに感染し
不幸な末路を辿らせてしまいます。
やはり去勢と避妊は必要で、生涯飼養するのが大前提だと思います。