失敗と経験から学ぶ猫の飼い方

以下の内容はサイト運営者の管理人が経験した体験や獣医さんに受けたアドバイス
失敗から学んだものを記載しており猫の個体によっては適切でない場合も考えられ
対症療法や商品の効果・効能を補償するものではありません。

清潔な猫のトイレの重要性・猫砂の選び方

猫にとってトイレは食事と並んで大事な位置付けです。
常に管理し注意する事で体調の異変に気付く事が出来ます。

我が家では猫が排泄したら少し時間を置いて後始末をします。
排泄直後は砂が固まらず崩れてしまい尿の状態が確認しにくい為です。
仕事や外出ですぐに対応出来ない場合でも一日に一度はトイレの始末をします。
排泄の有無は猫の健康維持には大事なポイントなので後始末は楽しい作業でもあります。
食べた草が大便に絡みついて出ている事もしばしば。
最低な飼い主だった頃、さほど酷くないと何日も放置して猫砂を丸ごと取り換えた事も。
結果飼い主に訴えたくても訴えられず、人知れず病気を発症。
大きな手術をした子もいます。

不潔なトイレは病気を誘発し猫にとっては最大のストレスになります。
大抵の飼い主さんはわきまえておいでと思いますが、初めて猫を飼う方は是非
トイレを常に清潔に保つ事が最優先である事を念頭に入れておきましょう。

猫砂はたくさんの種類がある為、各家庭の事情に合わせての選択がベストですが
我が家では市販の猫砂とは別に畑の土を入れたトイレも用意しています。
畑といってもハウス内の乾いた土を振るいにかけて使用します。
畑の土は猫砂のように固まる訳ではないのでおしっこの量の把握は難しいですが
木製や軽い素材の砂がお気に召さない我が家の殿にとっては気持ちが良いようで
畑の土のトイレで大便をして市販の猫砂でおしっこをします。
天然の土なので仮におしっこをしても時間の経過とともに分解されて臭いません。
猫にとって選択肢が増えるのはストレス緩和にもなります。
砂や土をシャバシャバするのも以外とストレス発散になるようです。
畑の土のトイレは気まぐれな猫の選択肢を増やすためであり
必ずしも最良の方法であるとは限りません。

畑の土はデメリットがあります。
固まらない為おしっこの量や状態を把握出来ない事は元より
菌やウイルスを拾う恐れがある事です。
完全室内飼いの猫であってもウイルスに感染する危険性があるのは
飼い主が外からウイルスを運んでしまうからです。
外は猫にとって危険な細菌やダニがいっぱい。
けれどどんなに細心の注意を払ってもやはり運んでしまうものです。
それと同じで畑の土を使うという事はそれだけ危険が伴うので
体調管理も兼ねて市販の猫砂が良いでしょう。

畑の土を使うリスクは承知で使用しています。
どんなに飼い主が良いと思う猫砂でも猫自身が気に入らなければ逆効果です。
気に入らないトイレを使う事は猫にとっては大変なストレスであり
ストレスが要らぬ病気を発症させたり、抵抗力が落ちて大病に蝕まれる事もあるのです。
一番は猫にとってストレスにならない事。トイレ環境はストレスに直接影響します。

家の中にいくつもトイレを置いている飼い主さんもいらっしゃいます。
木製の砂が好きな子、天然の土が好きな子、ベントナイト製の砂が好きな子
それぞれの個体に応じてどんな猫砂が良いのか
よく観察して好みの砂を選ぶ事が最優先です。

飼い主がどうしたいのか…ではなく「猫がどうしてほしいのか」を理解出来るよう
上から目線の管理人自身も日々模索し努力しています。

画像素材:PhotoAC

子猫のトイレしつけ

他所猫が我が家へやって来て子猫を生んだ時の体験です。
猫の妊娠出産は初めての体験で色々とまどいながらも新たな発見の連続でした。

母猫はある程度子猫が育ち、あちこち冒険して歩くようになると
絶えず子猫の動きを監視していますが決して声を掛ける事はありません。
でも子猫の危険を察知すると「ニャオー!」と鳴いて呼び戻します。
その一声が何とも威厳があって猫なのに「鶴の一声」なのです。
母猫の一声で子猫は舞い戻ってお乳をむさぼります。
母親というのはこうあるべきなのだと学んだ一幕でした。

子猫は生まれてからしばらくは母猫が子猫のおしっこや便を舐めてくれます。

乳離れをして食べ物を食べるようになるといよいよトイレデビューです。
観察しているとわかりますが子猫はトイレに行きたくなると鳴きながらウロウロします。
ミャーミャーと鳴いたらすぐにトイレに入れてあげるときちんと排泄してくれます。
いち早く子猫のサインに気付く!これが大前提です。
子猫の時にきちんとしつけないと成長しても※所かまわず粗相をしてしまいます。

猫の粗相は猫のせいではありません。きちんとしつけていない飼い主に罪があります。
肝は一番最初のトイレです。空振りする事もありますが、子猫が食事をしたら
決して目を離さず様子を監視さえしていればほぼトイレデビューは成功します。
何度かトイレタイムを監視してきちんと排泄している事が確認出来ればOK。
あとは成長とともに勝手に自分でトイレに入ってくれます。

トイレタイムの間はそっとしておくのが大原則。
脅かしたり体を触ったり大声を出したり猫を呼んだりしないよう注意しましょう。
排泄を途中で止めるのは厳禁です。

※きちんとトイレをしつけている猫がトイレ以外で粗相をする時は
ほとんど病気やストレスが原因です。管理人の経験上
部屋の隅でしゃがみこんだり何度もトイレに行きたがる時は一刻を争いますので
様子見せず早急に病院へ連れて行きましょう。
過去には様子見して軽視した為に大手術をする羽目になった子がいます。
何より小さな体に大変な負担をかけた事が最大の罪です。
軽視や油断は危険です。

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規則正しい生活

不規則な生活は猫にとって最大のストレスです。
昔、自身の都合で猫の食事の時間や生活のリズムを崩した事がありました。
そのせいで食事のあとすぐに嘔吐したりと猫の体調を崩してしまいました。
飼い主にどんな事情があろうとも猫の生活リズムを壊してはいけません。

猫は正確な体内時計を持っています。

必ずしも型枠にはめた生活リズムでなくて良いのです。
夜勤の方もいらっしゃれば生活が不規則なご家庭もあると思います。
飼い主の生活が不規則なら不規則なように猫はきちんと学習しますので
それぞれのご家庭の生活リズムを崩さないように飼う事が大切です。

猫は人間が思う以上に賢く利口な生き物です。言って聞かせれば理解してくれます。
猫に理解してもらいストレスをかけなければ不規則な生活で飼う事も可能です。
一番いけないのは猫に何も言わずいきなり変えてしまう事です。
猫とのコミュニケーションをはかりご家庭に合わせた規則正しい生活を送りましょう。

コミュニケーションをとる際の注意点は猫の目を凝視しない事。
目をそらさずじっと見つめると猫は攻撃されると思い警戒します。
何度か瞬きをして敵意は無いとアピールする事が大事です。

猫を撫でる時は頭上からではなく側面から手を差し伸べる事もお忘れなく。
猫にとって人間の手は脅威です。必ず側面から撫でてあげましょう。

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食事と水の大切さ

猫に「ドカ食い」は厳禁です。
猫は少量を何度も食べるので、常にフードを食べられるようにしておけると良いです。
しかしそれはドライフードで対応出来る事でウエットフードでは出来ません。
この場合には一日に複数回少量ずつ与えるようにしましょう。

食べすぎの心配は無用です。猫はきちんと自己管理が出来ているので
必要以上に食べる心配はありません。ドライフードの横には必ず
新鮮な水を飲めるようにしておきます。
水は出来るだけミネラル分のない純水を準備しましょう。
ミネラルウォーターを勧める方もいらっしゃいますがそれは多分軟水です。
ミネラルウォーターの硬水は飲み続けると尿路結石発症の危険性があります。

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※画像引用 ロイヤルカナン ベッツホームデリバリー

食事の基本は水分の多いウエットフードを中心にドライフードとバランス良く与えます。
子猫用、成長期用、シニア用…と年齢に合わせたフードへ切り替える事も必要です。
おやつは与え過ぎに注意しヤギミルクなども取り入れましょう。
有名なチャオちゅーるも好物ですが我が家では2~3日おきに1~2本程度です。

食後の口腔ケア 歯みがきで病気予防

ほとんどの猫は口周りをいじられる事をとても嫌います。
子猫のうちから口を開ける事に慣れていれば良いのですが
保護猫や成猫になるとそう簡単にはいきません。
病院へ行けば獣医師は必ず口の中を診察しますので
健康診断や体調不良などで受診する事も踏まえ普段からの口を開ける訓練は大事です。
口を開けるのが大嫌いな子が病院で暴れて先生の手に噛みつき
怪我をさせてしまった苦い過去があります。

猫の口を開ける事は飼い主にとっては避けては通れない過程です。
普段から猫とのコミュニケーションをはかり、体や顔をマッサージをしながら
猫の反応を見て徐々に口元まで進みましょう。
下顎や喉周辺は自分では毛づくろいしにくい箇所の為撫でると首を伸ばして喜びます。
この時優しくブラッシングもすれば口を開ける訓練にもなります。
少しでも猫が嫌がったら無理強いせず即中断します。

我が家の殿は抱っこをおねだりするので抱っこの度に常に口元を触りました。
歯みがきジェルを塗るのもはじめは抵抗されましたが
無理強いせず根気よく続けた結果難なく口を開けてくれるようになりました。
相変わらず歯みがきは好きではないのですが、ジェルを塗るだけでも
何もしないよりは良いと勝手に判断しています。

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猫のしつけは「アメとムチ」

猫を教育する過程で大事なのは「アメとムチ」を上手に使う事です。
時には心を鬼にする飼い主でなければいけません。
可愛い可愛いで育てると手の付けられない性格になってしまうのと
「この飼い主はおいらに甘い」と猫に舐められてしまいます。
悪い事をしたら虐めるのではなくきちんと叱りその倍褒めてあげましょう。

猫にストレスを与えてはいけないと猫のやることなす事放任するのも厳禁です。
人間の食べるものを盗み食いした場合などはその場できっちり叱りつけましょう。
個々の性格にもよりますが短い言葉で「ダメ!」
我が家の殿はこの一言ですべて聞き分けます。
もちろん猫かぶりなので、その時はさも反省したように見せかけて
飼い主の目を盗んで何とか盗み食いしてやろうという魂胆がある事は念頭に置き
盗み食い出来ないような保管方法を心掛けましょう。

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猫は悪さをしているとは思っていません。
だからこそ飼い主側の徹底した管理としつけが必要です。
飼い主が叱るのは猫の命を守る為であって決して憎くて叱る訳ではないので
飼い主の心は必ず猫に伝わります。ただし叱る時の鉄則があります。

・現行犯で叱る:叱るタイミングがズレるとなぜ叱られたのかわからず混乱します。
・短く叱る:ダラダラ長い時間叱りつけるのは猫に不信感を与えてしまいます。
・低い声で叱る:猫が反省するように低い声で叱ります。
・体を叩かない;叱る時に体を叩くと猫との信頼関係が壊れます。

猫は低い声を嫌う為、低い声で叱る、高めの声で褒める…と使い分けると効果的です。
猫が女性を好むのはネズミの周波数に近い高い声だからという説もあれば
安心と安らぎを与えるという説など色々です。
確かに高い声だと猫は安心するようなので、男性の場合は声のトーンを高めにして
接すると良いかもしれません。

猫は蛇が好き!?好きなのです!大好きなのです!

子猫の頃に紐などの長いもので猫じゃらしを覚えさせるとヘビを捕獲してきます。

もちろん猫じゃらしだけが原因ではありません。
ニョロニョロうごめく物体は好奇心旺盛な猫にとっては奇妙で不思議な存在です。
遭遇すれば好奇心を刺激して狩猟本能に火がつきます。

ある夏の日昼寝をしていたらドタンバタンと猫が暴れる音で目が覚めて…
よく見たら何とアオダイショウを獲って来ておもちゃにして暴れていました。
「ア・・ア・・アオダイショウ‥?」 おいおい!アオダイショウは家の守り神だー!
気付いたのが遅かったためにすでにアオダイショウは虫の息。

ハー!やらかしちまった。

食べる為の狩りは止む得えないとしてもおもちゃにして弄ぶのは止めてくれー!
ぐったりしたアオダイショウを飼い主の責任で丁寧に埋葬しました。

生きたまま狩りをしてわざわざ飼い主の前に持ってくるのは猫の特性です。
理由は所説あるようですが我が家の場合、褒めてほしい子もいれば
「どーだ!狩りはこうやるんじゃ!」とドヤ顔になる子もいました。
殺生を嫌がる子もいて、虫を見ると後ずさりするのですが
その情けない姿が何とも可愛くて。

猫は人間を「狩りも出来ないドンくさい大柄な猫」と見ているとか。
事実かどうかは不明も、自分では獲物を取らず
人の作ったものを食べて生きている人間は猫からみれば
確かに「狩りも出来ないドンくさいだけの大柄な猫」なのかもしれませんね。

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人間以上に愛情深い猫

複数頭猫を飼っていた頃の話です。
猫の食事を買いに行ったお店で店員さんに遊んでもらっている子猫と出会いました。
スコティッシュフォールドの母猫から生まれたその子は
耳が垂れないという理由で捨てられ引き取り手が無く飼い主探しをしているとの事。
その子はなぜかドッグフードを食べていました。
飼い主が見つからない場合は市役所へ連れて行くというのです。

当時は今ほど動物シェルターや保護施設もなく
殺処分への意識も高くありませんでしたから
市役所ということは間違いなく殺処分です。

殺すなんてとんでもない!でも我が家で引き取れるだろうか…。
当時は既に複数猫がいた為に新たに猫を受け入れるのには抵抗がありました。
先住猫にとって新入りの猫は異質な対象で嫌がられる傾向が強いので
食事や安心して眠れる環境は提供できても、他の子と仲良くできるか
それだけが懸念材料だったのです。一緒に買い物に行った母と話し合い
長い事お店に滞在し、結果引き取る事に決めました。

決め手となったのは先住猫の中で親分的存在のメス猫です。
彼女がいれば大丈夫!必ず面倒を看てくれる。
その一念で子猫を連れて帰りました。事前に先住猫に言い聞かせる猶予もなく
一抹の不安はありましたが到着すると何と・・・

他の猫が新参者の子猫を警戒する中で親分のメス猫が近付いて来て
新入りの子猫と遊び始めたのです。

私たち人間の入る隙はありません。人間など邪魔なのです。これは嬉しい誤算でした。
私たちが親分猫を心から信じた真心が伝わったのだと都合よく解釈しましたが
ただ単に母性本能が刺激されて可愛がっただけなのかはわかりません。
それでも、突然前触れもなくテリトリーに入り込んだ新参者を
あんなに快く迎え入れてくれたあの子には本当に感謝しかありません。

今はもう千の風になって大きな空を吹き渡っていますが
歴代の猫たちと同様、一生あの子を忘れる事はありません。

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軽視厳禁!猫のおねだりには意味がある

忙しい時に限って猫が「抱っこして~!」とおねだりしてくることがあります。
ただの甘えや食事の催促などおねだりの理由は色々ある為軽視しがちです。
ツンデレの猫がおねだりするのには理由があるのできちんと対応する事が大事です。

「もうこの忙しい時に勘弁してよ!」と邪険にしがちですが
この時すぐに数秒でいいので抱っこしてあげましょう。
その「数秒」が猫にとっては飼い主へ思いが届く充実した時間なのです。
ほんの数秒で済むのに私はそれをせずその後猫を事故死させました。
例えおねだりの受け入れの有無が死因に直結した訳ではないにしても
猫がしてほしいという気持ちを無視した事は事実であり今でも自責の念です。
猫は賢く飼い主が今忙しいのか暇なのかはわかっています。
その上であえておねだりをしてくるのは明らかに何かを訴えていると考えましょう。

ただの甘えなのか異変を伝えているのか、その違いは「違和感」なのでわかるはずです。

それぞれの性格にもよりますが、猫は本能で生きているので
我が家の猫はその時異変を予知していたのかもしれません。
以前にもあまり自分から抱っこを催促する性格でなかった子が
その夜に限って膝に乗りたがりました。その時は数分程度抱っこしただけで
忙しさもあって「また後でね」と膝から下ろしてしまいました。
きっと最後の別れをしたかったのだと思います。
翌朝何度呼んでも目を開く事はありませんでした。
めったに甘える事のない子のいつになく名残惜しそうな表情が気にはなったものの
その時は自分の事しか頭になかった私は最低の飼い主です。

いずれも普段あまりおねだりする子ではなかったのでもっと注視すべきでした。
あの時の深い後悔と懺悔から学んだのは「猫のする事には必ず意味がある」という事。
甘やかすのとは違います。何かを求めている場合はきちんと対応してあげましょう。

またこれとは真逆のケースもあります。


やはり保護猫で我が家へ来て日が浅い割には人懐こくてとても野良猫とは思えない子が
普段から抱っこが大好きでいつもなら抱っこをさせてくれるのに
この世から消えてしまうその日の朝に限って抱っこをさせてくれませんでした。

亡くなる数日前に母の枕元で添い寝をしていた子もいました。
いつもなら母の体に頭を乗せて眠るのに、死期を悟ったのか
母の姿をその目に焼き付けるように一晩中枕元で寄り添っていたのです。
16年間一緒に過ごしてきた子で一番可愛がっていた母への
最後のお別れのつもりだったのだと思います。
その年の初め、その子を見て何か嫌な予感がしたのでした。
明確に何が…という事ではなく「違和感」です。今思えば虫の知らせだったのでしょう。

いつもとは違う・・・これは異変の前触れであり決して軽視出来ない状況です。

常におねだりをしない子がおねだりをしたり逆におねだりする子がおねだりをしない
いつもと違う違和感を感じる…
それは何らかの異変の前触れか永遠の別れが近付いているのかもしれません。
ならば尚の事、猫がしてほしい事をしてあげたい・・・経験と失敗から学びました。

 

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